【コンフォートゾーン研究所:レポート12号】
「コンフォートゾーン研究所」を立ち上げたのは
毎日のように会う課長塾の受講生との対話がきっかけです。
ただ、ブログのネタを探しているときに
以前あったある私の原体験を思い出しました。
大学時代のゼミの同期に
私にとって憧れのような存在の
同期Mがいました。
男気があり、リーダータイプ。
頭も良く、スキーも上手くて、彼女も可愛い。
メンバーはみな彼に一目置いていて、影響力も高い。
ゼミの中心的存在でした。
Mは大手金融系の会社に就職。
仕事も順調で、結婚もして、2人のお子さんにも恵まれました。
私たちゼミの仲間は、数年に一度集まって飲み会をやっています。
Mも時折そこに参加していましたが
年々愚痴が少しずつ増えてきました。
私たちが45歳くらいになった頃のある日の飲み会の席。
話を聞くと、Mは会社で降格になったことを嘆いていました。
Mは私たちの話を聞きながら
「おまえ達は、いいよなぁ。俺なんかダメだよ」
「おまえはがんばるよなあ、えらいよ。そこまで俺はやる気ないよ」
「みんな人生充実してて羨ましいよ。おれには先がないよ」
Mが口を開くたびにこうした言葉が出てきます。
私はそれを聞くうちに次第に胸が詰まってきました。
悲しい気持ちが起きてくるとともに、
怒りに近い気持ちが出てきました。
そして、Mに思わず言ってしまいました。
「M,もうそんなこと言うなよ!
おまえらしくないよ。
俺が知っているMは、そんな弱気な話をするやつじゃない!
頼むからそんな話をしないでくれよ。
聞いているのがつらいよ。」
そう言いながら、なぜか涙が出てきました。
その後、Mは口数が減り、あまり話さなくなりました。
しかし、後日、子会社の社長になったと連絡があり
盃を交わしました。
その時のMは、自分がやっていること、やりたいことを
嬉しそうに話していました。
その顔を見ながら
私は別の熱いものを胸に感じました。
そんなものじゃない。
もっとできるあなたを私は知っている。
それを心から応援したい。
私の根本に想いを感じた体験でした。
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