レッテル貼り

私たちが変えにくいものの一つが
人の印象です。

「あいつは暗い」
「うちの上司は細かい」
「最近の若い子はコミュニケーションが苦手だ」・・・

これを心理学者トマス・ゴードン博士は
“General Labeling of People”(GLOP)と言っています。
つまり「レッテル貼り」です。

レッテルを貼るには理由があります。


本来、私たちは人の様々な部分を観察したり、
コミュニケーションすることにより
少しずつその人の理解を深めていきます。
そして、一見するとわからないその人の「本質」を理解していくわけです。

しかし、それは面倒。時間もかかるし、手間がかかる。
何よりも、自分の価値観や偏見を横に置くのには苦心する。

だから、いくつかの会話の内容や日常で垣間見た行動から
その人を「一般化」して、「この人はこういう人」と簡略的理解をします。

これが「レッテル貼り」です。

そして私たちは人に「レッテル貼り」をすることで、
わざわざ自分と相手とのコミュニケーションをしにくくしたり、
相手を見下したり、仕事をうまくいかなくしたりしています。

でもそれは、あなたが本当に望んでいることなんでしょうか?
本当は相手に何かを変えて欲しいと思っているのではないでしょうか?

そのレッテルは
レッテル=「ある事実」+「それに対するあなたの解釈・価値観」
に分解できます。

例えば
「最近の若い子はコミュニケーションが苦手だ」
=「職場にいる新人A君は、こちらから話しかけても、
はい、か、いいえ、しか返事をせずそれ以上話をしようとしない」
+「会話を積極的にしない人は社会人としてうまくいかない」
と分解できます。

そう分解してみれば、あなたが貼っているラベルが
少し具体的な言語になります。

そうすると自分が相手に違和感を抱いた「事実」に
気づくことができ、相手に変わって欲しいポイントが具体化します。

相手に変わって欲しければ、
そのポイントに対してどうしたらよいかを考えればよいわけです。

【本日の実践コンフォートゾーン】

どんな「レッテル貼り」をしていますか?
それはその人のどんな一面を表していますか?

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この記事を書いた人

有限会社ブランディングハウス代表取締役
コンフォートゾーン研究所所長

1964年6月5日生まれ。神奈川県川崎市出身。
1987年明治大学商学部卒業後、日経BP社に入社。
日経パソコンの販売で成功し、特別社長賞を受賞。
2004年に有限会社ブランディングハウスを設立し、自己変革プロデューサーとして活動。
2018年に「コンフォートゾーン研究所」を設立し、自己意識変革の研修・講演を実施。2023年から臨床心理士資格を目指し勉強中。

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