新入社員の“当たり前基準”

研修が一段落し
そろそろ職場に新入社員が顔を出す季節ですね。


そこで最近の新入社員と僕らの違いを考えてみました。

企業情報というものは
リクルートから送られてくる電話帳のような分厚い就職案内や
大学の就職課の棚に並ぶペラペラの紙だけ。
生の情報は
ゼミの先輩から聞かされる一部の企業の職場の状況と
親からの一般論。

インターネットがないバブル期の僕たちは
「会社」「社会人」の実態がほとんどわかりません。

そして会社に入って初めてようやく
自分たちが上司や先輩、取引先から求められる一定の水準
“当たり前基準”を知ることになるわけです。

僕の場合は…

ウイスキー会社の一営業として立川の営業所に配属され
酒販店からの電話で何を注文してるのかわからなかったり
卸店のバイヤーから嫌みを言われて、営業車の中で悔し涙を浮かべたり
毎日夜中までスナックの回訪をして10kg太ったり。

「結構大変なんだなぁ。働くってこんなものか~」
と思ってました。

もともとの基準がないので
初めて知った社会人の基準に合わせるしかなかったんです。

一方、今の新人は
学生時代からさまざまな企業情報を入手して
自分なりの社会人のイメージを持っています。

ネットを調べれば
その会社のいいことも悪いこともいろいろ出てきます。

どんないい職場や悪い職場が世の中にあり
どんな上司がいい人でどんな上司がパワハラかも
入社前から知っています。

そして彼らのなかに
会社とはこういうもの、上司とはこういう人、という
自分が会社に求める“当たり前基準”ができるわけです。

そして
その自分の基準に合わない会社や上司は
「ブラック企業」になり「パワハラ上司」になり
転職するきっかけになります。

彼らが悪いわけではありません。


情報が錯綜する時代に生まれ育ってしまったから。

だから僕らは
彼らが思い込んでいる自分の基準から
一歩踏み出てもらうように働きかける必要があるわけです。

僕らの当たり前基準を押しつけず
自分から踏み出たくなるように。

== 【本日の実践コンフォートゾーン】== 

自分の当たり前基準と  
  相手の当たり前基準は   
    そもそも違うと認識する

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この記事を書いた人

有限会社ブランディングハウス代表取締役
コンフォートゾーン研究所所長

1964年6月5日生まれ。神奈川県川崎市出身。
1987年明治大学商学部卒業後、日経BP社に入社。
日経パソコンの販売で成功し、特別社長賞を受賞。
2004年に有限会社ブランディングハウスを設立し、自己変革プロデューサーとして活動。
2018年に「コンフォートゾーン研究所」を設立し、自己意識変革の研修・講演を実施。2023年から臨床心理士資格を目指し勉強中。

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